サッカー元日本代表 鈴木啓太の次なる挑戦 ②

May 01, 2017 at 11:26pm | by Logstar.jp

引退直後に、腸内フローラ解析ビジネスを展開するAuB (Athlete micro-biome Bank)を立ち上げた元サッカー日本代表の鈴木啓太氏。日本サッカーを牽引した後、新ビジネスを立ち上げ、経営者としてのセカンドキャリアを歩んでいる。この度シリコンバレーを訪れた鈴木氏に、ログスタ編集部が事業やキャリアについての話を聞いた。

 

前回の記事: サッカー元日本代表 鈴木啓太の次なる挑戦 ①

 

鈴木啓太 / 元Jリーガー・サッカー日本代表
1981年生まれ。静岡県清水市出身。高校卒業後、2000年に浦和レッドダイヤモンズに入団。06年にA代表に初招集され、以後オシムジャパンでは唯一全試合先発出場を続けた。09年から11年までキャプテンを務めた浦和レッズを15年に退団し現役を引退。その後、事業家としてAuB(オーブ・Athlete micro-biome Bank)株式会社の代表取締役を務めている。

 

アスリートが、アスリートのために

 

ーー「鈴木啓太」というブランドを前面に押し出してビジネスをしていくのでしょうか?

 

鈴木: 本来なら名前を出さずに事業が進んでいくのが良いのかもしれません。しかし一方で、「サッカー選手とかスポーツ選手にもこんなセカンドキャリアがあるんだ」というのを知ってもらいたいんです。だからこそ、自分の名前を出している部分もあります。

 

また、僕自身がやることで応援してくださるアスリートの方もいます。アスリートがアスリートのために研究したものが、結果的に一般の方々にもよいものになるというのが理想の形ですね。私も含め、アスリートは体のコンディションに対してかなりの時間とお金をつぎ込んでいます。「アスリートが良いと言っている」というようになれば、かなりの説得力があるかと思います。



ーーモデルにしているビジネスマンは?

 

鈴木: 経営者でいうと稲盛和夫さんでしょうか。人生の方程式を知ったときは、まさに自分自身の経験にあてはまるなと思いました。サッカー界のことを考えても、成功している人と現役を早く退く人で、「考え方」が本当に違うなと思います。あとは、本田宗一郎さんと藤沢武夫さんのコンビも非常に事業を行う上で大切な関係性だと思っています。

 

 



ーー今回のシリコンバレー訪問の目的は?

 

鈴木: 世界のビジネスの中心の空気を感じたいというのが一番です。今回は短い期間ですが、とにかく見てみないことにははじまりません。次に来る時は、もっと色々なところを見てまわりたいです。



ーーシリコンバレーはスタートアップのメッカと言われています。他のスタートアップへの投資についてはいかがでしょう

 

鈴木: 僕はどちらかというと、「事業家」としてやっていきたいですね。もちろん事業を進める過程で本当に「いいな」と思うものに出会い、自分が手助けできることがあれば色々な方法で協力したいとは思っています。しかし、いまは自分自身がやっていることを汗水たらしてやるべきかなと考えています。

 

逆に資金調達のことを考えても、事業に共感してくれる人がまず第一だと思っています。単純にお金を集めるというよりは、自分たちの事業への理解や、「日本のアスリートをサポートしたい」「東京オリンピックでの金メダルを増やしたい」という思いの共有を大切にしたいです。

 

また、シリコンバレーに来た目的にもつながりますが、アメリカの腸内細菌ビジネスの投資額は、日本と比べて桁がいくつか違うほど大きな額が集まっています。グローバルな視点を持っている会社と協業できるなら、それもまた嬉しいことです。

 

シリコンバレーの主要都市の一つであるサンノゼにて、MLS(メジャーリーグサッカー)の試合を観戦

 

ーーアメリカ(シリコンバレー)のスポーツビジネスについてはどう思いますか?

 

鈴木: ちょうど機会があったので、MLS(メジャーリーグサッカー)の試合を観に行きましたが、スタジアムにとても感銘を受けました。客席とピッチとの距離が近く、サポーターが楽しみながら観戦できるように考えられています。スタジアムの外からも盛り上がってる観客席が見えたり、大型ディスプレイがスタジアムの外向きに設置されているのが印象的でした。やはりアメリカはエンタメビジネスが進んでいるなと思いました。



ーー腸内細菌ビジネスのほかに、何か成し遂げたいことは?

 

鈴木: 浦和レッズというチームが好きで、恩があるので、最終的には戻って自分の経験を還元したいなと思います。やっぱりチームを良くしたいし、日本のサッカー界を変えたいという思いもあります。簡単ではないことは分かっていますが、それを成し遂げるためにも一度自分のビジネスを成功させて、いつか貢献したいです。



(おわり)

 

 前の記事: サッカー元日本代表 鈴木啓太の次なる挑戦 ①